惰足

ふわふわポムポム 意味の無い

一番星よ永遠に輝け

 

 

幼い面持ちで糊の効いたセーラー服に袖を通したあの朝も、問題集を側に希望と不安を抱いてたあの日も、少し大人びて念願のブレザーに身を包んで歩くあの雨の日も、胸を高鳴らせながら水道橋駅に降り立ったあの忘れられない日も、いつも私の近くには彼の力強いビブラートの歌声とくしゃくしゃな笑顔があった。だからこそ、少し先の未来でイヤホンから聞こえてくる聞き慣れた声の曲から、彼の歌声が消えることがどうしても想像できないし、あまりにも悲しい。まるで一つの青春が終わってしまうようだ。

 

 

4月15日から今日まで、恐ろしく早い。本当にこの3ヶ月は色々な事を考えたし、沢山苦しんだ。「もうこんなにアイドルで苦しむ事はこの先無いのでは?」(寧ろあって欲しくないが)という3ヶ月だった。元々私はすばるくんの脱退を納得出来なかったし、6人の関ジャニ∞を考えることも出来なくて、前に進めていなかった。さらに「最後」という言葉も大嫌いで、WSなどで「渋谷すばるさん最後のMV!」などとアナウンサーに言われると「うるさいうるさい!!」と遮ってしまうほど。だからいつかは来るであろう最後の日が、余りにも怖くて、辛いものであった。

 

しかし、関ジャニ∞が私たちに見せてくれた最後の風景は怖さや辛さとは全く違うものだった。

7人での最後のTV出演となった関ジャムではスカパラさんとの無責任ヒーロー、7人で選んだ曲である大阪ロマネスク、LIFE〜目の前の向こうへ〜、さらに最初の方の楽しそうな笑顔の彼ら、すばるくんとの今までのセッションの思い出………どれも全部「愛」に溢れていた。初の生放送という形式を取って下さった番組とすばるくんへの大好きの気持ちが溢れていたセッションの思い出とtwitterなどで拝見した数々のアーティストなどからの惜別、感謝の言葉は間違いなくすばるくんへの愛に満ちていて、すばるくんが叫んだeighterという愛でしかない言葉を聞いた時きっと私はあの夜の集大成とも言える響きを一生忘れないで生きていくんだろうと確信した。あの一夜は、辛いものなんかではなく明らかに感謝が行き交う幸せな場所だったのだ。また、関ジャニ∞さんのアイドルとしての在り方が本当に本当に格好良かった。彼らもきっと心の何処かに「辞めないでくれ」「ずっと一緒にやっていきたい」という気持ちがあるだろう。しかし関ジャニ∞は苦しいくらい「関ジャニ∞」を貫いてくれた。番組が始まる前に映った丸山さんがギャグをして皆が笑っている姿の彼らはいつものアホで愛おしい彼らであり、これが最後なんて微塵にも思えないほどだった。最後に演奏されたLIFEの時も本当に本当にずるいくらいかっこよかった。絶対涙を零さず芯を強く歌と感謝を届けたすばるくん、ずっと前しか見ていないと言ってたのに寂しさで最後の最後には涙を見せた亮ちゃん、「ヤスは優しい」いつもすばるくんに言われていたことが思い出されるような優しい笑顔で歌う安田くん、初めは悲しい顔を見せたけど、最後まで笑顔ですばるくんを見送った丸ちゃん、初めは1番納得していなかったけれど最後には1番強い笑顔で歌っていてずっと「約束」を守り続けるであろう大倉くん、すばるくんの親友として涙ながら歌った横山さん、長年の幼馴染ををしっかりと見送る覚悟を持った村上くん、全員が彼等なりの決意と本音と生き様を持っていて、それが見ているファンにも痛いくらい伝わる。もうこんなの見せられたらたまらない。関ジャニ∞は世界一カッコ良いグループじゃないか。

 

 

最高の風景を最後に見せてくれた関ジャニ∞さんが本当に本当に本当に大好きだ。私は関ジャニ∞のことを全力で泥臭い青春を謳歌しているおっちゃんアイドルだと思っているのだが、青春ならばここで一区切り。ここからはまた青春を超越した新しい関ジャニ∞が始まっていく。私もあと少しで青春と呼ばれる時代が終わってしまうが関ジャニ∞があったから、辛い事も乗り越えられた。関ジャニ∞があったから、理想の自分に一歩近づけた。関ジャニ∞があったから、私は今生き甲斐がある。なんだか凄く重い。まあオタクってそんなもんかな。要するに関ジャニ∞は私の青春のすべてだ。青春が終わってしまうことは悲しいことだし未練も甚だある。しかし青春を止めておくことは出来ない。限りある時間で輝き続ける、それが青春の美学なのだ。そうだと言って青春が終わったら輝きも消えてマイナスの方向に進んでいく訳ではない。青春の終わりに見えるのは新たな門出、それを希望と見るのか不安と見るのかは当人次第であるが、希望と見ることによって人はますます飛躍する事が出来るのだ。「希望の歌」を歌う彼等は必ず私たちにまだ見ぬ地図、ここにしかない景色を見せてくれるだろう。そして赤い魂をもった彼もきっと何処かで彼の青春にそっと蓋を閉めて、地面を強く踏みしめているだろう。

 

すばるくんへのラブレターをメインに書こうと思ったけど思ったより関ジャニ∞全体への愛を長引かせて書いてしまった。なので最後に短いけれど最初で最後のすばるくんへのラブレターを書きます。凄い浪漫主義みたいな文章になってしまったかも。読みたい方だけぜひ。

 

拝啓 渋谷すばる

今日貴方は何をしていて何を思って過ごしていますか?1ファンである私が知る権利もないですし、知ったからといってあれこれ語る必要も無いと思います。しかし、どうか元気で、笑顔でいてください。貴方の歌声はこれからも私の胸の中で響き続けています。決して忘れることのできない青春を本当にありがとうございました。これから歌も、笑い声も、独特な言葉選びも聞けなくなると考えると悲しいですが、何処かで貴方の歌声が誰かの一番星である事を強く願っています。

 

 

追伸

上の文章を書き終えたのが7月10日で、15日に公開する予定だったのですがその前に大きな爆弾落とされたので。

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レンジャー日記があまりにも苦しい。あの関ジャムの後メンバーが深酒してたり、言葉では言い表せない気持ちになったりしてたのを知って胸が痛くなった。それに当たり前かもしれないがすばるくんがレンジャー日記を辞めたり、安田くんからの「すばるくんのいないライブ」という言語から伝わる苦しさがどうしても耐えられずバスの中で泣いてしまった。私は上に綴ったようにあの関ジャムで前を向けたはずだった。しかし完全に否ではないか。でも、関ジャニ∞は苦しい中でもどうにか前に進もうとしている。強がりだけど不器用ながら(安田さんは中指立てながら)だけど皆奮起してる。まるで少年漫画の倒されても何度も起き上がるヒーローのようにカッコいい。私は巧みな言葉選びの才能が無いからこの関ジャニ∞の生き様の男らしさを表現することが出来ないが、彼らはかっこいい、最高で最強だ。辛くて苦しくて過去を振り返りたくなっても彼らのように強く、強く生きていきたい。とは言ってもまだまだ事を受け入れるには時間がかかるだろう。私はアイドルで辛く悲しい思いをするが、この上ない幸せを与えてくれるものも、またアイドルという存在なのだ。